2015-06-16 Tue
今回はしつけ方教室でも言っていることをお話します。私は「犬の問題行動」という言葉が大嫌いです。
「問題行動」と定義づけてその行動の意味を読みとろうともせず
犬に責任があり人間は困っているんだみたいな言葉に聞こえます。
しかしその行動の多くは人が犬を飼っていることに起因するものばかりであり
犬にとっては当たり前のことばかり。
犬のいろんな行動は犬からのメッセージであり
いろんな行動はどれも意味があるのです。
じゃあ何が一体人間は不満なのか。
ほえる→威圧感で他人に恐怖を与えてしまう
急に吠えてビックリさせてしまう
うるさくて眠れない
テレビが聞こえない
イライラする
かむ →痛い
相手(人・犬)にけがを負わせてしまう
物に傷をつける
服が破ける
ひっぱる→手が痛い・楽に歩けない
こかされてけがをする
相手に恐怖感を与える
事故にあう
飛びつく→車・家具・人などに傷をつける
痛い
びっくりさせる
などなど
多くは人が感じるもの・物理的に被害が出るもので
犬の行動の次に起こることばかり。
かわいいかわいい愛犬がすることだからと
大目に見てしまうことも他人にとっては大迷惑だったりします。
「観察」 自分の犬が起こした行動が周りにどんな影響を及ぼしているか。
「予防」 これから起こりそうなことを想像して避けるなど対策をとる。
この2点が出来れば相当違うと思います。
意識を高めて神経をすり減らさないといけません。
犬にしつけすることも大事ですが、他にも出来ることはあるということです。
例)散歩コース・時間帯を変える 目立つ色を身につける 道具にこだわるetc
相手があるときはちゃんと謝ることも飼い主さんの役目です。
「飛びついちゃってごめんなさい」
「何時もうるさくてごめんなさい」とか。
たとえ他人でも相手を思いやる気遣いも。
そう、相手を思いやることこそしつけには大事なんですよね。
最後に、私にとって「問題」と思うことは
犬がしなくてもいいことをさせてしまっていることです。
わざわざひっぱらなくても連れて行ってあげるのにひっぱらないと前へ進んでくれないと思わせていること。
わざわざ吠えなくても好きなことをたくさんしてしてあげるのに吠えないとしてくれないと思わせていること。
いまは犬舎から出せないのに期待をさせてしまって吠えさせていること
また声はやさしい声なのに態度は叱っているような混乱させるように矛盾した態度。
犬を擬人化してしまい勝手に対話が出来ていると思い込んでしまっていること。
しつけ方教室では「犬と対話できる」ように勉強・練習してもらっています。
犬としっかり対話が出来るようになることで人・犬の負担が大幅に減ると思います。
犬を飼うことが「楽(らく)」で「楽しく」なるように、
私達にどうかお手伝いさせてください。
ト、センデンモシトコ
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